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2008年09月25日
怒涛の3本映画ノック!!
試写会で3本の映画を観てきました。
というわけで、一挙に紹介していきます!
まずは、1本目。
『リダクテッド』
現在のイラクの”事実”を検問所を舞台に見る映画です。
”事実”は目を背けたくなるようなことばかりで、
これが実際に起きていることだと認めるのはとても辛くなります。
アメリカ人の神経を逆撫でするフィクション映画とも言われていますが、
これを信じるか信じないかは観た人が感じて決められたらいいのではないでしょうか。
過度の演出のないドキュメンタリー風の作りがよりイラクの問題を考えさせます。
間違いなく、今までとは違った視点を与えてくれる映画だと思います。
目を背けたくなるような内容だからこそ、ぜひ観てみてください。
続いて、2本目。
『わが教え子ヒトラー』
ユダヤ人監督が始めて撮ったヒトラーは意外にも
コメディー映画でした。
監督はヒトラーをただ責めたてるのでも生ぬるく許すのでもなく
わらってやることを選んだのがとても新鮮でした。
冷血な独裁者として知られるヒトラーの本当の姿は、
暗殺に怯える孤独な鬱病患者・・・・・・
再び演説者として壇上に立たせるため指導者として
抜擢されたのは元俳優・舞台監督のユダヤ人
その場で暗殺するべきか
もっといい作戦を考えるべきか
孤独なヒトラーの真の友人になるべきか・・・
歴史をも揺るがす決断を迫られたユダヤ監督がとった行動は・・・
ちょっぴりハラハラしつつ
重大な歴史問題を含むのに
ついつい笑ってしまう何だか特別な映画です。
そして、ラスト3本目いきます!
『落下の王国』
小さいころに、想像したことがそのまま現実に見えてしまったこととか、
自分が空想の世界に入ってしまったことはありませんか。
この映画のストーリーはまさにそれなんです。
現実と空想が交錯していくうちに、
それが双方を動かしていってしまって
気がつけば結末はどんどん移り変わっていってしまって・・・・・・
映像美が徹底的に追求してあり、
ため息が出るほど美しい景色が惜しみなく映されつづけます。
この映像、計算もされていますが、
CGには頼らず世界中を飛び回って撮影された本物の映像です。
ストーリーもさることながら、この映像だけでも一見の価値ありです。
主演の女の子は当時わずか5歳ですが、
彼女の演技にも天性の才能が見受けられます。
現場であった彼女がしてしまった子どもならではの勘違いも
監督は映画に取り入れ、それがなんともユーモラスなストーリーを作り上げています。
3本の映画はどれも個性的で印象深く
甲乙つけがたい作品ばかりです。
さて、あなたはどれを観たいと思いましたか?
(moyouko)